こんにちは、京大医学部に在籍して現在はポリクリに毎日行ってます。
ポリクリに行くためには、医学部4回生の時にCBTとOSCE(オスキー)という試験に合格しなければなりません。
前回CBTについては記事にしました。私自身約90%CBTで正解できましたので、これからCBTを受けるっている人は是非勉強方法など参考にしてください。また、CBTにギリギリでもいいから効率よく受かりたいっていう人にも役立つと思うのでぜひ一度読んで見てください。
今回はCBTではなく、もう1つの試験であるOSCEについて書いていこうと思います。
OSCEってどんなテスト?
まずはOSCEがどんなテストなのかを説明していきます。OSCEはObjective Structured Clinical Examinationの略で客観的臨床能力試験のことです。
CBTが医学知識を問う選択式の問題であるのに対して、OSCEは臨床技能と態度を評価する試験なのです。
OSCEの流れ
OSCEは複数のステーション(試験室)を順番に回ってそれぞれのステーションでの課題をこなします。ステーションは、医療面接、頭頸部診察、胸部診察orバイタルサインの測定、腹部診察、神経診察、外科手技or救急の6つです。
各々のステーションでの制限時間は5分間(医療面接のみ10分)で準備時間が2分程度です。
各ステーションで患者さんへの配慮や診療技術を評価されて合否判定されます。
各ステーションでの流れ
入室→準備時間(約2分)→課題(5分)→退室→次のステーションへ
外科手技、救急以外のステーション内には問題文と必要な器具、模擬患者さんが配置されています。
課題の時間には試験官は基本的に一切発言しません。ただ、あまりに1つの課題に手間取っていると、もういいから次の課題行きなさいなどということもあるようです。
準備時間には問題文を読んで、課題に必要な器具の確認などを考えておくようにしましょう。
準備時間には手指消毒をしなければならないと聞くかもしれないが、準備時間については採点外なので、試験官の言う通りにしておけば問題ありません。
OSCEは落ちることがあるのか
みなさんがまず気になるのはOSCEという試験に落ちることがあるのかってことだと思います。
私も結構練習していきましたが、それでも初めて会った模擬患者さんに慣れない診察をするのってかなり緊張しました。
緊張してガチガチになる人も多いと思うのですが、OSCEの合格率はどの程度なのでしょうか。
結論を言うとOSCEの合格率は90%以上です。1人あたり6つのステーションがあるのですが、ほとんどの人が落ちるとしても1つだけです。
しかも、落ちるのはよっぽど勉強してなくて診察内容がどんなものなのか知らなかったり、もしくはあまりに人と話すのが苦手で、黙ってしまうような人くらいです。
さらに、京都大学医学部についてはオスキーという試験が始まって以来まだオスキーで留年した人はいないようです。
つまりたとえ本試験で落ちたとしても、追試では皆受かるのであまり心配しすぎることはないでしょう。
オスキー合格のためのテクニック
オスキーに合格するためにはもちろん大学で配布されるテキストで勉強するべきなのですが、診察技術以前のチェックポイントがむしろ大切なので注意すべきポイントを挙げておきます。
身だしなみ
ここがダメだと即不合格になりうる大事なポイント!
オスキーの当日はちゃんとした格好で行くようにしましょう。
- スーツで行くのが無難です。(ネクタイは清潔面からしなくていいと思います)
- 髪型、髪色(髪は染めない、長すぎないように)
- ヒゲ、爪の手入れ(爪はわざわざ確認されることがあります)
- アクセサリーや化粧は派手にならないように
- 靴は普通の靴(クロックスやブーツなどはNG)
- 白衣は綺麗な白衣で!
とにかく、就職面接にでも行くかのように真面目な格好で行くようにしましょう。
挨拶、自己紹介、確認など
これもまた人として常識なのではないかというようなことです。
- 課題の最初にまず挨拶しましょう
- その後自己紹介をして、患者さんのフルネームを確認してください
- 患者さんに何かするときは、どんなことをするのか言った上でする(消毒したり、聴診器を当てる祭は冷たいですよなどと予告する)「聴診器で胸の音を聞いていきますね。冷たかったらおっしゃてください」
このような、ちゃんと患者さんのことを配慮したり説明したり出来ているかということも採点されているので、こういうことができていれば手技が怪しくても合格することができます。
まとめ
オスキーはちゃんと準備していればまず落ちるテストではありません。
診察内容を見てどんなことをするのかわかるように最低限勉強しておくようにしましょう。
また、オスキーにはメモを持ち込むことはできません。なので医療面接で聞くべき内容は事前に考えておくようにした方がいいです。
医療面接は10分も試験時間があるので、質問内容を考えた上で、相手から聞いたことをまとめて間違いがないかを確認するということをして時間を費やしました。
それでも少し時間が余ったので、医療面接もなめないで準備しておくと安心ですよ。
オスキーに受かれば次か国家試験です。国家試験対策の動画講座受けるかどうか迷っている方は下の記事を参考にしてください。