本日は医学部生なら一度は迷うことのある国試対策講座を買うのか、買うにしてもどれがいいのかについて話そうと思います。私自身は現在MECを受けていて、まだ国試に受かったわけでもないですが、友達の話や自分が受けてみた今の考えを書いていこうと思います。今動画講座を考えている人の参考になればなと思います。
国試対策講座とは
私も医学部の4回生くらいまで存在すらよく知らなかったのですが、医学部のCBTや国家試験の対策の模試を作ったり、動画講座を作っている会社がいくつかあります。医学部の4回生から5回生になるくらいのosceが終わった頃に動画講座買いませんかというのを大学の国試対策委員を通じて各社が売り込みにくるので、欲しい場合は自分の好きな会社の動画講座を購入することになります。
具体的にどういうものかあるのかというと昔はテコムとMECでどちらか選ぶイメージだったそうです。しかし、最近はもともとMECにいた穂澄先生という人が独立して作ったmedu4やQBでおなじみのmedic mediaのQ-Assistというのを購入する人も増えてきているようです。
京大医学部での人気
自分の大学以外のことはあまりわからないですが少なくとも京大医学部の中での人気のイメージとしてはMECが一番使っている人が多いのではないかと思います。京大医学部だと約4割がMECを受講しています。
次がmedu4でその次がテコムという感じだと思います。Q-Assistは出来たばかりというのもあってよくわからないというのが現状です。ただQBに関してはもちろんほとんどの人が使っています。
昔はテコムかMECと言われていたようですが、今はMECかmedu4で悩んでいる人が多く、テコムを使っているのは学年に数人ほどなのではないかと思います。
実習で他の大学の人と話すことも何度かありましたがその傾向はどの大学でも似ていてMECが一番人気で次はmedu4という話をよく聞くので最近の傾向なのだと思います。実際MECの動画で先生がこれを見ている人が約6000人いるとおっしゃっていたので国試の受験者数が約10000人であることを考えると60%ほどはMECを受けているということになります。
各動画講座の費用と必要性
そもそも動画講座は必要かという話です。一番人気のMECですが、全てまとめて購入すると約10万円です。テコムも同じくらいです。medu4の場合は自分の欲しい講座だけ購入することが出来、内科外科セットが3万円くらいで産婦人科、小児科が1万円くらい、マイナー科が2000円か3000円くらいですが全て購入すると結構な値段になってしまいます。特にマイナーかと言っても、皮膚科、眼科、整形外科などそれぞれ分かれているためまとめて買うというよりは興味のある分野、苦手な分野を買うと言ったことを想定されているのかもしれません。
Q-assistの場合は他と大きく異なり動画の時間も一つ約10分でQBの延長というイメージで動画自体は16000円で色々見れます。
そのためまず大きな選択として以下のものがあると思います。
①MECもしくはテコムを購入する(全ての動画を見れる+模試を受けれる)
②medu4やQ-Assistで苦手もしくは必要な部分だけ購入する
③何も買わない(QBのみ)
必要性に関してですが、実は京大医学部では動画講座を何も購入しない人も結構います。もちろん国試に落ちる人もいるので、購入する必要はないということは出来ないと思います。ただ、QBと病見えだけ勉強していても国試に合格する人はいると思いますので、動画講座が絶対必要とも言えません。
しかし、少なくとも多くの人が受講しているものも自分も受講することは大きな安心材料に繋がるのは確かだと思います。なぜなら、もし動画講座で学んだ問題が国試に出題されて自分がわからなかった場合、他の受験生から差をつけられてしまうことになってしまうからです。
MECの動画講座受けてみた感想(いい点、悪い点)
私自身はあまり何も知らないまま多くの人が受けているからという理由だけでMECを受講することを決めました。なのでもし今動画講座を受けるか迷っている人のために知った上で選んでもらえればと思います。
まず最初に私はMECを受けて本当に良かったなと思っています。(素直な気持ちです。広告費とかもらってませんよ。)
もちろん他の会社のものは受けていないため、直接比較してという話ではないのはご了承ください。
MECを10万円で購入すると22講座411動画(60分~70分)を見れるのと模試を4回受けることが出来ます。ただMECのラストメッセージは別だったりしますので、もう少しお金がかかる可能性はあります。
ではMECの良い点、悪い点を挙げていきます。
MECの良い点
MECの授業を受けていて一番良いと感じているのはDr孝志郎の授業が面白くて、ためになることです。
私は動画講座を受ける上で大事だと思っているのは、国試そしてその先研修医になった時に役立つ知識を身に付けることだと思っています。MECの方針として国試対策に加えて実際の臨床医の視点を重視しています。
国試は約90%の合格する試験です。そのためその国試に受かるためだけのテクニックを学ぶことはそこまで大事ではないと僕は思っています。そのためMECの考え方を私は支持します。
各講座によって色々な先生方の授業を受けることが出来るのですが、全ての講座がいいと思うわけではありません。私がいいと思った講座は一つは画像診断の講座、そしてもう一つはDr孝志郎の講座全般です。
まず画像診断の講座についてですが、放射線科の専門医の先生による今まで国試に出題された画像+αをただただ見て、診断、説明していく講座です。あまり学校でなかなか画像の見方を詳しく教えてもらったことがないのもあり、色々な画像のどこが体のどの部分に該当するのか細かく説明してもらい非常に勉強になりました。放射線科の先生がどういうとこを見るとか、国試の問題を解いているだけではわからないような深い内容もあったのですごいいいなと思いました。
次にDr孝志郎の講座です。まず孝志郎先生は現在総合内科のクリニックを開業して、今でも病院のERに入ることもあるような専門は神経内科の先生です。この先生が病態生理、小児科、精神科、症候学、サマライズ、ラストメッセージなどというMECの力を入れている講座をたくさん担当しています。
MECを受けるかどうかは孝志郎先生の授業を受けたいかどうかで決めればいいと言っても過言ではないと思います。
私は孝志郎先生の授業はすごく好きで、理由はまず第1におもしろいからです。MECの動画は全部で400以上もあり、絶対に飽きるので面白くないと見る気が無くなると思います。なので、面白く興味を持てるような授業を出来るのがまずすごいと思います。先生が精神科の患者のイメージを伝えるためにする患者さんのモノマネは一人パソコンの前で爆笑してました。
さらに孝志郎先生は自らのクリニックでの経験やERでの経験も交えて教えてくれるので、まさに臨床医の視点というのを学生レベルにもわかるように噛み砕いて教えてくれるので非常にわかりやすいです。さらには鑑別疾患や治療など実際に多くの患者さんを診ているからこそわかることを色々な講座で色々な視点から教えてもらえるので、国試のためはもちろん初期研修医になってもすごく役立つだろうなと感じます。
あと孝志郎先生は国試に対する研究がすごくて、直前講座で毎年のように問題を的中させてきているらしいです。僕はまだ国試を受けていないのでこの点はよくわからないですが、多くの人が受けているこの講座を受けないのは少し不安になりますよね。
MECの悪い点
一番は金額だと思います。10万円は結構高額なので簡単には出せないと思います。しかし、ここに関しては医学部に入る人はほとんどの人が塾にたくさんのお金を使ってきた人でしょうからそう考えると、あと2年で医師になるのなら頑張って購入してもいいのではないかと思っています。
あともちろんいい講座も多いのですが、いらないと思うような講座も中にはある気がします。まあ見たくない講座は見なきゃいいですし、先ほどオススメした講座だけでも十分な価値があると思います。また、少なくとも動画がある方が勉強するきっかけにはなると思うので、いらないと思うような講座でもないよりあった方がいいかもしれません。
medu4を受けている人の話
medu4は今のところ自分は視聴したことないのですが、周りに視聴している人が多いので聞いた話を少ししておきます。medu4の特徴はテキストがPDFでダウンロードする形式であることです。そのため、MECの場合テキストが結構かさばりますがmedu4ではアイパッドさえあればいつでも復習することが可能です。
ただそのためテキストのあるMECの方がやらなきゃと思うと言ってる人もいました。あと先生がイケメンなのがいいと言っている人もいました。
medu4の場合は全て別売りなので苦手な部分、欲しい部分だけ購入することが可能なのでお金を少しでも節約したいという人には人気です。
まとめ
今回は医学部の国試対策講座についての話をしました。私自身はMECを10万円払ってでも受けて良かったと思っています。もちろん色々な考え方や好みがあると思いますので、考え中の人は是非参考にしてください。
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