今現在医学部に通っている方、そしてこれから医学部に入りたいっていう方にぜひ知ってもらいたいこと、それがこの医学部の留年事情である。
医学部の留年事情
医学部の留年率といっても大学ごとに進級の難易度は異なっていて、留年率の高い大学と低い大学がある。
以下が国立、公立大学医学部の文部省調べの6年で卒業できる割合の目安である。
留年しづらい大学(6年卒業93%以上)
- 北海道大学
- 秋田大学
- 東京大学
- 名古屋大学
- 三重大学
比較的留年しづらい大学(6年卒業割合88%~93%)
- 札幌医科大学
- 筑波大学
- 東京医科歯科大学
- 金沢大学
- 福井大学
- 浜松医科大学
- 京都大学
- 大阪大学
- 神戸大学
- 岡山大学
- 山口大学
- 愛媛大学
留年率平均的な大学(6年卒業率83%~88%)
- 東北大学
- 群馬大学
- 新潟大学
- 富山大学
- 岐阜大学
- 京都府立医科大学
- 大阪市立大学
- 和歌山県立医科大学
- 島根大学
- 広島大学
- 高知大学
- 鹿児島大学
比較的留年しやすい大学(6年卒業率78%~83%)
- 旭川医科大学
- 福島県立医科大学
- 山形大学
- 千葉大学
- 横浜市立大学
- 信州大学
- 名古屋市立大学
- 滋賀医科大学
- 奈良県立医科大学
- 香川大学
- 九州大学
- 熊本大学
- 大分大学
- 琉球大学
非常に留年しやすい大学(6年卒業率78%未満)
- 山梨大学医学部
- 徳島大学
- 弘前大学
- 鳥取大学
- 佐賀大学
- 長崎大学
- 宮崎大学
意外と留年率が高いと感じる人も多いと思う。もちろんどの大学でも大半の人は6年で卒業することが出来るが大学によっては5人に1人近く留年するのだ。
私の同級生でも10人以上は留年したし、他の大学の医学部の知り合いにも留年している人が数多くいる。
1年だけ留年する人ももちろんいるが、時々何度も留年する人もいてこれが実はかなり問題なのだ。
なぜなら、大学には在籍できる年数に上限が設けられているために、その上限を超えて留年してしまった場合は放校となり大学を辞めざる負えなくなる。そうなるともちろん国家試験の受験資格はないので医師になることはできないのだ。
留年する理由
学生が留年になる理由で最も多いのはテストに受からないことである。大学ごとにどの学年までにどの試験に受からなければならないか決まっているためにそれで不合格となってしまうと留年となってしまう。
医学部のゴールは国家試験に合格することである。大学側は学生にそれに向けて勉強させるためにたくさんの試験をしているのだ。しかし、国家試験は選択式の問題であるが、医学部の試験は記述式の場合も多い。そのため直接国試にあまり役立たないような内容のテストもあるためただ国試の勉強をしているだけでは不合格となってしまう。
留年しないために必要なこと
試験の情報を集める
先ほども言ったように大学のテストはその担当の教授によって問題形式やその内容は様々なのである。だからこそ最も大事なのは試験がどういう形式でどのような内容が問われるのか事前に知っておくことが何よりも大事なのだ。
そのためには先輩から過去問をもらうとか学年全員で過去問を共有するとかしていると思うが、とにかく事前に試験内容を把握した上でそれに対する対策をする必要がある。
真面目に授業に行く
これは大学によっては試験合格するために必須なわけではないと思う。大学の授業は教授が好きなことを喋っていてイマイチ理解できないということもしばしばあると思う。ただし、授業によっては出席が必須となるような場合があり、あまりに出席していないと試験の受験資格を失う場合があるので、ある程度は真面目に授業に行くことをお勧めする。
同級生、先輩との交流を持つ
医学部で留年しないためには真面目に授業に行くよりももしかしたらこれが1番のポイントかもしれない。試験情報を集めるというのとも重複するかもしれないが、まず試験情報を友達や先輩から集めなくてはならない。試験情報だけでなく例えばこの授業は出席しないといけないとか、先生がここテストに出すとかこのテストは落ちやすいからちゃんと勉強したほうがいいとかいう情報を友達から知ることが出来れば試験合格しやすいのは明らかであろう。
留年する人の共通点
留年しやすい人はまずあまり真面目に勉強しない人が多い。医学部に入ることに全力を尽くして大学に入った後サボってしまう。そういう人は留年しやすいと言えるだろう。
他には大学より部活やバイトに時間を費やしている人も留年する人が多い。もちろん、部活やバイトをするのはいいと思うが、勉強は勉強でするようにしないと留年してしまう。
しかしこれらよりも最も重症なのはあまり大学に行かず孤立してしまう人が最も危険なのだ。なぜなら、高校までとは違い大学では授業に来まいがテストに来まいが大学から連絡が来ることはあまりない。友達との交流を持たないと試験情報だけでなく、そもそもテストの存在すらも忘れてしまうことになりかねない。そしてそもそも交流関係のあまりない人が留年してしまうと周りの知り合いがいなくなりさらに交流がなくなるという負のループに陥る。こうなってしまうと留年し続け、放校となってしまったりするのだ。
まとめ
確かに医学部は試験も多く、6年間で学ばなければならないことはすごく多いです。だからこそ、今から医学部に行きたい、医師になりたいという人は医学に興味を持って大学に入った後もある程度は勉強しなければならないということをわかっていてほしい。ちょっといい話をすると、困った時に助けてくれるのは友達なのだ。だから大学生になっても友達はしっかり作りましょう!よければツイッターフォローしてください。