今回はmeducateさんがYoutubeに上げていた東大か医学部かどちらがいいかという動画に共感する部分が多かったのでそれも含めて医学生としての自分の意見を書いていこうと思います。
進学校に通っている理系の高校生であれば一度は迷ったことのある2択かなと思います。僕自身も進路を決める上で悩んだことがあるので今中学生や高校生の人でもし悩んだ人がいれば是非参考にして欲しいなと思います。
まずはそのmeducateさんの動画を載せておきます。
医学生としての意見
この動画内で4人の医師の意見としては全員満場一致で医学部に行った方がいいというものでした。僕自身も今東大ではなく医学部にきてよかったと本当に思っています。その理由を詳しく解説していきます。
安定性
医学部の1番のメリットはまずは何よりも医師になることで社会的に安定した地位と安定した収入が得られることだと思います。医師になった時のバイトの水準は時給1万円くらいと言われます。他の職業ではなかなか時給1万円のバイトは出来ないのではないかと思います。
あと例えば今のようにコロナウイルスで日本全国が自粛モードになると一気に経済活動は停滞して、赤字になるような企業はたくさん存在します。しかし、医師はほとんど景気に左右されることのないという意味でも最も収入という意味では安定した職業なのではないかと思います。
勉強が収入につながること
医者は一生勉強だから大変だとよく言われます。確かに医療はどんどん進歩するため医師になるならある程度学び続ける覚悟は必要かもしれません。しかし、僕はもう少しで医学部卒業となりますが勉強が大変だと思ったことは一度もありません。理系科目の勉強がそこまで苦でない人である程度医学に興味がある人にとって医学部の勉強は面白いのでそこまで大変なものではないと思います。
医学部に入るということはそれなりに勉強が得意なのではないかと思います。普通の職業の場合よく言われますが、勉強だけできても仕事は出来ない人は大勢いると言われることが多いと思います。しかし、医師は勉強すればするだけそれが優秀な医師になれるのです。もちろん診療科によってはコミュニケーション能力が必要であったりもしますが、医師の仕事は金儲けやノルマなど特にないので、医学の勉強だけすることが出来れば問題なく働けると思います。
日本人は目立たずはみんなと同じことをして、言われたことを真面目にするのが好きな人が多いのでそういう日本人にとっては真面目に勉強しているだけでいいというのはむしろ医師のメリットなんじゃないかと思います。
医師の仕事よりやりたいことができても問題ない
動画内でも言われていますが、医学部を卒業して全員が一生医者をやるかと言われればそんなことないのです。僕も高校の頃は医学部に行ったら医師になるしかないとくらいに思っていましたが、全くそんなことはありません。
例えばこの動画内の出演者は皆さん医師の仕事をしながら色々な仕事をしていますし、有名な人でいうとしゅんしゅんクリニックさんみたいに医師の仕事をしながら芸人をやっている人がいたりもします。
また僕の同級生にも京大医学部を卒業してそのまま外資系の企業に就職する人がいたりもします。
何が言いたいかというと大学に入る時点でやりたい事が決まっていなかったり、大学に入ってからやりたいことが変わる人も多いんじゃないかと思います。企業にとって医学部卒の人で就職する人はレアなのでむしろ他の人よりも就職しやすい場合すらあります。そういう意味で普通に就職することだって出来ますし、起業する人だって他の学部と変わらずいます。
ただやはり医師免許を取っていれば最悪医師の仕事に戻れたり、初期研修さえしておけば医師のバイトを出来るので医学部6年通って2年初期研修まではする人が多いイメージです。
しかも動画内でも言われているように医師で他の仕事も掛け算することでオンリー1になれる可能性も上がるのです。そういう意味でも安定した収入を得ながら他のことにでも挑戦できる医師になるのはいいのではないかと思います。
東大か医学部か迷うなら理Ⅲに行けばいいに対しての意見
東大か医学部を迷うなら東大医学部に行けばいいというコメントも多かったのでそれに対する意見を書いていきます。
結論を言うと医師免許を取るのに大学は正直あまり関係ないので自分の行ける医学部に行けばよく、大学はあまり気にしなくてもいいんじゃないかと思います。もちろんこの研究をやっているこの大学病院に行きたいとかあればそういうので選んでもいいのですが、ほとんどの場合は医師になってから行きたければそう言う大学に移ることだって出来ます。
もちろん私立となると多少偏見があったりもしますし、学費だって高いので出来れば国立大の医学部に行くのがいいのではないかと思います。だから医師になると言う意味では無理して理Ⅲに行く必要はないと思います。
明確な理由がないのに医学部に行くと言うと反対されるが気にするな
おそらく医師になると言う覚悟や明確な理由もないのに医学部に行きたいと言うと多くの人に反対されるのではないかと思います。
多くの人は医師の仕事をよくも知らないのに反対するので騙されては行けません。ネット上でも明確な理由なしに医学部に行こうとする人に対しても凄まじい反対が集まっています。
確かに医師の仕事を全くやりたくないとか血が苦手とか人の生死に関わりたくないとか思っているのなら医学部に行くべきではないと思いますし、他に明確にやりたいことがあるなら医学部に行く必要はないと思います。しかし高校生の時点で明確にやりたいことが決まっている人はなかなかいないと思いますし、価値観だって大学生になったら大きく変わります。
高校生の時は自分の好きなことが出来ればいいと思っていても、大人になれば家族が欲しくてある程度お金を稼げるようになりたいと思うようになったりもします。だから、勉強が好きで医学に少しでも興味があるなら明確な理由がなくても僕は医学部に行っていいと思います。
医師より稼げる職業なんていいくらでもある
医師より稼げる職業はいくらでもあると言う反対もされることがあります。もちろん、大富豪と言われるような人は医者ではないですし、社長やなんならYoutuberなどでもすごく稼いでる人はいくらでもいるでしょう。
しかし、勉強が得意なだけの人が必ずしも医者以外で医師以上に稼げるのかといえば全くそんなことありません。というか医師以上に稼いでる人ばかりだったら世の中みんなもう少し豊かな人ばかりです。
あと医者の収入面での良さと言うのは若くで年収1000万円くらいは簡単に稼げるようになることと定年がなく何才まででも働けることと一旦仕事を完全にやめてても普通に医師の仕事に戻れることです。
つまり例えば40台で1000万は超えると言う大企業と比べても仕方ないですし、大企業に就職してもその会社を辞めたら普通の人であるのとと比べても違うので単純に年収がすごいということではないのです。
東大、医学部それぞれに向く人まとめ
東大に向く人
新たなことに挑戦したり、自分で道を切り開いていこうというやる気のある人。官僚になったり海外で働きたい人など、東大卒の人しかしていないようなことをしたい人。
医学部に向く人
医学に興味ある人。家族を作って安定したそれなりに裕福な暮らしをしていきたい人。勉強は得意だけど新たなことを考えたり、お金儲けしようという気がなく何となく人のためになる仕事がしたい人。
まとめ
医学部は人を助けたいと強く思っている人しか行ってはいけないと言うようなことを聞いたりしますが、全くそんなことありません。色々な理由で医学部に来る人はいるので、医師の世界を全く知らない人に反対されて医学部をやめるというような人が1人でも減ればいいなと思っています。
全ての医者が高尚な動機で医師になっているわけでは全くないです。勉強が好きだったり、人の体に興味があったり、医学に少し興味があるとかなら医学部に来て問題は特にないと思います。少なくとも医師の仕事は人に感謝されるやりがいのある仕事だと思いますし、仕事の大変さだって診療科を考えれば自分でコントロールできます。
今進路を迷っている人は是非参考にしてください。
診療科ごとの給料、QOLについては前回の記事でまとめましたので参考にしてください。